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2023.07.01

給与計算

給与計算アウトソーシングサービスの選び方とメリット

給与計算アウトソーシングサービスの選び方とメリット

中小企業の給与計算に関する課題とその解決策として、給与計算アウトソーシングサービスを検討している方は多いでしょう。

しかし、給与計算アウトソーシングサービスには様々なタイプや料金があり、どれを選べばよいのか迷ってしまうかもしれません。

そこで、この記事では、給与計算アウトソーシングサービスの選び方とメリットについてご紹介します。

 

給与計算アウトソーシングサービスとは?

 

給与計算アウトソーシングサービスとは、社内で行っていた給与計算業務を外部の専門業者に委託することです。

給与計算業務には、従業員の勤怠管理や社会保険の手続き、給与明細の作成や振込など、多くの作業が含まれます。

これらの作業を自社で行う場合は、専用のシステムや担当者が必要になりますが、給与計算アウトソーシングサービスを利用すると、これらの負担を軽減することができます。

 

給与計算アウトソーシングサービスのタイプ別メリット

 

給与計算アウトソーシングサービスには大きく分けて以下の3つのタイプがあります。

 

・フルオプション型

・セミオプション型

・ベーシック型

 

それぞれのタイプによって、提供されるサービスの内容や料金が異なります。

以下では、それぞれのタイプのメリットを紹介します。

 

フルオプション型

 

フルオプション型は、給与計算業務をすべて外部に委託するタイプです。

従業員の勤怠管理や社会保険の手続き、給与明細の作成や振込など、すべての作業を専門業者が代行してくれます。

また、税務や労務に関する相談や対応も含まれる場合があります。

 

フルオプション型のメリットは以下の通りです。

 

・給与計算業務に関する社内の負担がなくなる

・専門知識やミスが不要になる

・税務や労務に関する相談や対応ができる

 

フルオプション型は、給与計算業務に関する社内の負担を完全になくしたい場合や、税務や労務に関する相談や対応が必要な場合におすすめです。

しかし、フルオプション型は料金が高くなる傾向があります。

また、社内で給与計算業務に関する情報を管理できなくなる可能性もあります。

 

セミオプション型

 

セミオプション型は、給与計算業務の一部を外部に委託するタイプです。

従業員の勤怠管理や社会保険の手続きなど、社内で行う作業と、給与明細の作成や振込など、外部に委託する作業を分けることができます。

また、税務や労務に関する相談や対応も含まれる場合があります。

 

セミオプション型のメリットは以下の通りです。

 

・給与計算業務に関する社内の負担を軽減できる

・専門知識やミスが減る

・税務や労務に関する相談や対応ができる

・料金がフルオプション型より安くなる

・社内で給与計算業務に関する情報を一部管理できる

 

セミオプション型は、給与計算業務に関する社内の負担を軽減したい場合や、税務や労務に関する相談や対応が必要な場合におすすめです。

しかし、セミオプション型は社内で行う作業と外部に委託する作業の連携が必要になります。

また、料金はフルオプション型より安くなりますが、ベーシック型より高くなります。

 

ベーシック型

 

ベーシック型は、給与計算業務の最低限の部分を外部に委託するタイプです。

従業員の勤怠管理や社会保険の手続きなど、ほとんどの作業を社内で行い、給与計算だけを外部に委託することができます。

また、税務や労務に関する相談や対応は含まれません。

 

ベーシック型のメリットは以下の通りです。

 

・料金が安い

・社内で給与計算業務に関する情報をほとんど管理できる

 

ベーシック型は、給与計算業務に関する社内の負担を少しでも減らしたい場合や、料金を抑えたい場合におすすめです。

しかし、ベーシック型は社内で行う作業が多くなります。

また、税務や労務に関する相談や対応ができません。

 

給与計算アウトソーシングサービスの選び方

 

給与計算アウトソーシングサービスを選ぶ際には、以下のポイントに注意してください。

 

・自社のニーズとサービス内容のマッチング

・料金とコストパフォーマンス

・サービス提供者の信頼性と実績

・導入や運用の流れとサポート体制

・契約期間や解約条件

 

自社のニーズとサービス内容のマッチング

 

給与計算アウトソーシングサービスを選ぶ際には、自社のニーズとサービス内容がマッチしているかどうかを確認してください。

例えば、以下のような質問を自分自身に問いかけてみましょう。

 

・給与計算業務に関する社内の負担をどれくらい減らしたいか?

・税務や労務に関する法令の変更に対応できる体制は整っているか?

・給与計算の精度やスピードに満足しているか?

・給与計算に関する問い合わせやクレームが多いか?

 

これらの質問に答えることで、自社が給与計算アウトソーシングを必要としているレベルや目的を明確にすることができます。

また、給与計算アウトソーシングを検討する際には、以下のようなポイントにも注意してください。

 

・給与計算アウトソーシングの費用対効果を検証する

・給与計算アウトソーシングの提供会社の実績や信頼性を確認する

・給与計算アウトソーシングの契約内容やサービスレベルを明確にする

・給与計算アウトソーシングの導入後の運用や管理方法を決める

 

以上のように、給与計算アウトソーシングは、自社のニーズとサービス内容がマッチしている場合には、多くのメリットを享受できるビジネスソリューションです。

しかし、その一方で、給与計算アウトソーシングには、デメリットやリスクも存在します。

 

給与計算アウトソーシングのデメリットやリスクとは何でしょうか?以下にいくつかの例を挙げます。

 

– 情報漏洩の可能性が高まる

給与計算には、社員の個人情報や給与明細など、機密性の高い情報が含まれます。このような情報を外部の業者に委託すると、情報管理やセキュリティ対策が十分でない場合、情報漏洩や不正利用のリスクが高まります。情報漏洩が発生した場合、社員の信頼やモチベーションの低下、法的な責任や損害賠償の問題など、企業にとって大きな損失につながる可能性があります。

 

– 業務の品質やスピードに影響する

給与計算アウトソーシングでは、業者とのコミュニケーションやデータのやり取りが必要になります。しかし、業者との連携がスムーズでない場合、業務の品質やスピードに影響することがあります。例えば、業者がデータを誤って入力したり、納期を遅れたりした場合、社員の給与支払いに支障が出たり、税務署や社会保険事務所への申告にミスが生じたりする可能性があります。また、業者が突然倒産したり、契約を解除したりした場合、給与計算業務を自社で引き継ぐことが困難になることもあります。

 

– 給与計算に関するノウハウや人材が育たない

給与計算アウトソーシングでは、自社で給与計算に関するノウハウや人材を育てる必要がありません。しかし、これは長期的な視点から見ると、デメリットにもなり得ます。例えば、自社で給与計算を行うことが必要になった場合、給与計算に関する知識やスキルを持った人材が不足していることが問題になる可能性があります。また、給与計算アウトソーシングでは、社員の給与に関するデータや分析を得ることが難しい場合があります。これは、人事戦略や組織管理において重要な情報源となることがあります。

 

以上のように、給与計算アウトソーシングには、デメリットやリスクも存在します。したがって、給与計算アウトソーシングを検討する際には、自社のニーズや状況に応じて、メリットとデメリットを比較検討し、最適な選択をすることが重要です。

 

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